外来案内
Outpatient

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血液は腎臓の働きによって、きれいに浄化されます。腎不全という状態になって腎臓の働きが弱くなると、 尿毒症を引きおこして身体全体に悪影響を及んでしまいます。
そのため、一定期間ごとに医療機器を通して血液を浄化する「人工透析」が必要です。
透析治療に関する当院の診療科目や施術についてお伝えいたします。

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  • 外来透析の導入

    一般的には腎臓の機能が「正常時と比較して10%以下」と判定された場合に、透析治療が必要となります。
    これは厚生労働省の「透析導入の基準」によって判定基準が定められています。
    そのため透析治療の導入は、採血をもとに検査データの経過を確認しながら導入時期を決めていきます。
    また同時に、人工透析のために動脈と静脈をつなぎ合わせるシャント作製を検討いたします。

  • 注射器

透析導入適応の基準例(厚生労働省)

症状・所見

チェック 水の貯留(身体のむくみ・胸内に水がたまる)

チェック 心臓の症状(呼吸困難・息切れ・心不全・高血圧)

チェック 目の症状(目のかすみ)など

チェック 消化器官の症状(吐き気・食欲不振など)

チェック 神経の症状(意識の混濁・けいれん・しびれなど)

チェック 血液の異常(貧血・出血が止まりにくい)

腎機能

チェック 高度:クレアチニン値(Cr)8mg/dl以上
(あるいはクレアチニンクリアランス10ml/min以下)

チェック 血清Cr 3~5mg/dl 未満(Ccr 20~30ml/min未満)

チェック 血清Cr 5~8mg/dl(Ccr 10~20ml/min未満)

日常生活における障害の程度

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軽度

激しい運動や労働への制限

ハート2

中度

すべての動作の著しい制限

ハート3

高度

起床が困難

以上のような基準をもとに、人工透析治療の導入やシャント作製手術が検討されます。

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  • 外来シャント作製

    シャントとは、人工透析のために用いられる人工血管です。
    十分な量の血液循環を行えるように、腕に血液の出入り口を作ります。体内もしくは体外で動脈と静脈をつなぎ合わせます。
    外来通院でのシャント作製・透析治療では、日常生活や業務などの制約を抑えることができます。また手術による体力低下、筋力低下の影響は少ないとされています。
    そのため入院治療と比較して、定期的な通院を選ばれる患者様が多くいらっしゃいます。

  • シャント作製前

シャント作製手術について

シャント作製手術は基本的に、局所麻酔による日帰り手術となります。所要時間も1時間から1時間30分程度で終了するケースがほとんどです。
手術後は定期的な外来通院によって、手術創部のフォローを行っていきます。

  • シャント作製後
  • シャントの作製後

    シャント完成後は、定期的な通院により検査データの経過を見ながら、適切な透析導入時期を決定いたします。透析治療がはじまると、一般的には週3回の通院・1回あたり4時間の治療が必要となります。
    また、生活習慣や食習慣を守ることによって、入院の必要がない透析治療が可能となります。

    ※なお、急性腎障害などの症状に対応する「緊急導入治療」という方法もありますが、この場合はカテーテルを体外でつなぐ必要があるため、外来通院ではなく入院治療となるケースが多いとされています。
    当院では患者さまが、できる限り日常生活を送ることができるように治療プランを組み立てたいと考えております。

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  • 汎用超音波画像診断装置の導入

    エコー下穿刺に特化したハンディエコー

    札幌北クリニックで新しく汎用超音波画像診断装置を導入しました。汎用超音波画像診断装置とは、患者さんに穿刺する際に、 血管の形状や血液の流れの状態を超音波で診断し、針を刺す角度や方向を確認する装置です。


    【参照】住友電気工業株式会社

  • 超音波機器

汎用超音波画像診断装置の診断例

  • 超音波診断1
  • 超音波診断2
  • 超音波診断3
  • 超音波診断4